Seedance API:全ティアの秒単価と失敗パターン
どの Seedance モデルを呼ぶか、解像度ごとの秒単価、初回で必ず引っかかる非同期の作法、そして 2.0 Mini から 2.5 まで 4 ティアで実際に踏んだ失敗と課金の罠。
TL;DR:Seedance は 1 つではなく 4 つのモデルで、選択を誤ることがここで犯せる最も高くつくミスです。Mini とフラッグシップの 4K は、同じ API 呼び出しで 34 倍の価格差になります。このページはその地図です。モデル ID、解像度別の秒単価表、初回で必ず引っかかる非同期の作法、そして実際に踏んだ失敗パターン。
Last updated 2026-08-31。以下の価格は定価で、同日に各モデルのページから読み取ったものです。キャンペーン割引はその上に乗ったり消えたりするので、計算の土台は定価の列で置いてください。
どの Seedance モデルが必要か?
| モデル ID | 最大解像度 | 向いている用途 | 480p | 720p |
|---|---|---|---|---|
bytedance/seedance-2.0-mini | 720p | プロンプトの試行、捨てる前提の下書き | $0.04/s | $0.08/s |
bytedance/seedance-2.0-fast | 720p | SNS 解像度での量産 | $0.06/s | $0.13/s |
bytedance/seedance-2.0 | 4K | 1080p 以上で納品するもの全般 | $0.07/s | $0.16/s |
bytedance/seedance-2.5 | 1080p | 長尺、多数の参照素材、フレーム制御 | $0.11/s | $0.24/s |
720p を超えるティアは 2 つだけです。2.0 フラッグシップの 1080p $0.34/s・4K $1.37/s と、2.5 の 1080p $0.60/s。Seedance 2.5 に 4K ティアはありません。 動画から動画はどのティアでもテキストから動画より高く、事業者間で料金表を比べるときに見落としやすい点です。
ティア選びは Seedance 2.0 と Fast と Mini で、1 段下げるごとに実際に何を失うかまで詰めています。世代選びは Seedance 2.5 と 2.0。2.5 はクリップ長を 30 秒に倍増し参照素材を 50 点まで取れる一方、秒単価は解像度に応じて 50〜76% 高くなります(480p は $0.11 対 $0.07、720p は $0.24 対 $0.16、1080p は $0.60 対 $0.34)。
Seedance API は実際どう動くのか?
Seedance の呼び出しはすべて同じ非同期エンドポイントを通り、初回で引っかかる点も同じ 2 つです。
POST /v1/videos -> 202 Accepted + polling_url
GET /v1/videos/{id} -> status == "completed" までポーリング
-> unsigned_urls[0] を読む
output_url というフィールドはありません。 resp['output_url'] は毎回 None を返します。クリップは unsigned_urls[0]、永続版が必要なら mirror_urls にあります。
unsigned_urls はおよそ 24 時間で失効します。 completed になった瞬間に自分のストレージへ落としてください。API の URL をそのままクライアントに渡さないこと。
Python と Node のコード付きクイックスタートは Seedance 2.0 API への接続方法 にあります。ポーリングの挙動は 1 本の記事に値し、実際に書きました。202 と待ち時間 では同一条件の 5 秒ジョブ 8 本が 83〜253 秒で完了し、同じ入力で 3 倍の開きが出ること、走り始めたジョブのキャンセルが失敗することを記録しています。
最も高くつく Seedance の失敗は?
先頭と末尾のフレームを指定するリクエストに aspect_ratio を付けると 400 になります。 モードは送ったフィールドから推測される仕組みで、両端のフレームとアスペクト比を同時に送ると矛盾します。先頭と末尾のフレーム制御 に通るリクエストと、実測の効果があります。同じターゲットで終端フレームの誤差が 5.4、2.0 Mini では 35.9 でした。
映像が流れる、字幕が勝手に生える。 どちらもモデルの欠陥ではなくプロンプト構造の問題で、公式に対処法があります。Seedance 2.0 の使い方 が ByteDance 自身のプロンプト仕様と 6 つの対処を、Seedance 2.5 の使い方 が 2.5 で加わった整数秒のタイムスタンプ構文を扱います。
参照クリップは、自分で生成したものとして課金されます。 ByteDance は計算式を公開しており、最初の括弧が罠です。
Estimated token consumption =
(Input video duration + Output video duration) × Output video width × Output video height × Output video frame rate / 1024
入力クリップは出力とまったく同じように数えられます。同じ 5 秒のクリップを納品しても、4 秒の参照付きで $1.244、30 秒の参照付きで $4.838。秒単価は一切動いていないので、どの比較表にも現れません。
失敗した生成も時間を食い、場合によっては課金されます。 ByteDance は成功した動画にのみ課金すると明記しており、Replicate と Segmind も同様です。他の多くの事業者は料金表の横に何も書いていません。
クリップの実際のコストは?
秒単価は動画の請求書で最も小さい項です。定価と実用クリップあたりのコスト に計算があります。実用に足る 1 本あたりの試行回数はこの 1 年で 2〜3 回から 7〜8 回に増えており、事業者間の料金差を飲み込んでしまいます。
ティアではなく事業者を比べるなら、ByteDance は各価格の裏にあるトークン計算式を公開しているので、どの再販事業者の上乗せも 1 つの数字として算出できます。ByteDance 自身の計算式で任意の事業者を監査する では 6 つのゲートウェイを回し、定価ちょうどが 2 社、定価未満が 1 社、2.05 倍が 1 社、さらに対応するエンドポイントが存在しないティアに 4K 価格を掲げている例まで見つけています。fal と Replicate と Ofox は同じ問いを月 2,000 クリップの請求額で答えたものです。
Seedance API に無料ティアはありません。Seedance 2.0 は無料か では 6 つの接続経路を確認し、本当に無料なのは 1 つだけで、BytePlus は初回呼び出しの前に $29.70 の前払いを求めることが分かりました。
Sora・Veo・Kling・Wan と比べてどうか?
Seedance 2.0 と Wan が最も近い低価格帯の比較で、秒あたり 30〜60% 安く解像度の段も多いです。Sora 2 Pro と Veo 3.1 と Kling 2.6 Pro は、Seedance が直接競合しない領域、つまり写実性・ネイティブ音声・リップシンクを扱います。用途から選ぶ はそれら全体をまたぐ判断フローです。
単発の呼び出しではなく通しのパイプラインなら、顔出しなし YouTube の自動化 が 260 秒・$0.3009 で 15 秒の縦型動画を作り、壊れる 3 か所を名指ししています。
参考情報源
よくある質問
- どの Seedance モデルを使えばよいですか?
- プロンプトを詰めている段階なら bytedance/seedance-2.0-mini から。480p が 1 秒 $0.04 で、初期のクリップはほとんど捨てることになります。4K が必要なら bytedance/seedance-2.0 に移ります。4K に届くのはこのティアだけで、1080p を 2.5 より安く出したいときもこれです。15 秒を超えるクリップ、大量の参照素材、先頭と末尾のフレーム制御が必要なときに bytedance/seedance-2.5 を使います。秒単価は高く、上限は 1080p です。
- Seedance のクリップはいくらかかりますか?
- 定額ではなく、出力秒数と解像度による従量です。テキストから動画の定価は、2.0 Mini が 480p $0.04・720p $0.08、2.0 Fast が $0.06 と $0.13、2.0 フラッグシップが $0.07・$0.16・1080p $0.34・4K $1.37、2.5 が $0.11・$0.24・1080p $0.60。動画から動画はどのティアでもテキストから動画より高くなります。
- API の応答で動画 URL が空なのはなぜですか?
- output_url というフィールドが存在しないからです。完了したジョブはクリップを unsigned_urls に入れて返します。これは配列なので unsigned_urls[0] を読むか、mirror_urls を読みます。unsigned_urls はジョブ完了からおよそ 24 時間で失効するので、status が completed になった時点で自分のストレージに落としてください。
- Seedance 2.5 は 4K に対応していますか?
- していません。ByteDance 自身の料金表では、Seedance 2.5 は 480p・720p・1080p の 3 段、2.0 が 480p・720p・1080p・4K です。2.5 の 4K 価格を提示してくる事業者は、実測ではなくトークン計算式から算出しています。割引を聞く前に、そのティアに対応する解像度パラメータを聞いてください。
- Seedance の生成はどれくらいかかりますか?
- POST は 1 秒未満で 202 を返し、そこからジョブが走ります。同一条件の 5 秒ジョブを 8 本流したところ、完了は 83 秒から 253 秒に分布し、同じ入力で 3 倍の開きが出ました。固定タイムアウトではなく上限を長めに取ったポーリングで組んでください。なお、走り始めたジョブのキャンセルは失敗します。


