Grok 4.7の料金は4.6と同じ?タスク全体の費用を計算する
Grok 4.7の入力・出力・キャッシュ単価、長いコンテキストの料金、Fastの課金条件を確認し、エージェントのタスク全体の費用を計算します。
Grok 4.7の通常版はGrok 4.6のトークン単価を維持しています。ただし、タスク完了までの費用まで同じになるわけではありません。100万トークン当たりの料金が変わらなくても、推論の長さ、コンテキストの再送、再試行、追加のツール呼び出しによって請求額は変わります。
確認すべき点は、そのリクエストに適用される単価と、タスクの完了までに必要だった使用量の2つです。以下は2026年9月22日に確認したxAIの公開料金であり、Ofoxの見積もりやコーディングツールのサブスクリプション利用枠ではありません。
通常版のトークン単価
| プロンプトの長さ | 非キャッシュ入力/100万トークン | キャッシュ入力/100万トークン | 出力/100万トークン |
|---|---|---|---|
| 200,000プロンプトトークン未満 | $2.00 | $0.50 | $6.00 |
| 200,000プロンプトトークン以上 | $4.00 | $1.00 | $12.00 |
公式料金表では、長いコンテキストの料金を適用する境界が200,000プロンプトトークン以上に設定されています。この境界に達すると、超過分だけでなく、そのリクエストの全トークンに長いコンテキスト向け単価が適用されます。これは料金条件の違いであり、コンテキストの上限が2種類あるという意味ではありません。
このモデルのコンテキストウィンドウは500,000トークンです。大きなウィンドウは資料を1つのリクエストに収めるのに役立ちますが、上限内なら常に低い単価になるわけではありません。長いコンテキストを使う費用は、モデルカードも確認して見積もってください。
手元で再計算できる費用の例
低い単価が適用されるリクエストで、非キャッシュ入力40,000トークン、キャッシュ入力60,000トークン、課金対象の出力5,000トークンが報告されたと仮定します。
40,000 / 1,000,000 × $2.00 = $0.08
60,000 / 1,000,000 × $0.50 = $0.03
5,000 / 1,000,000 × $6.00 = $0.03
Token subtotal = $0.14
これは仮定に基づく計算であり、実際の請求書ではありません。別途課金されるツールや他のサービス料金は含めていません。60,000トークンがキャッシュ入力ではなく通常入力として課金された場合、トークン料金の小計は0.23ドルになります。実際に報告された区分を使って計算し、同じテキストを送れば必ずキャッシュがヒットするとは考えないでください。
プロバイダーが入力合計と、その内数としてキャッシュ入力を報告する場合は、キャッシュ分を差し引いて非キャッシュ入力を計算します。差し引かないと同じトークンを二重計上してしまいます。
エージェントの費用が予想を上回る理由
1つのタスクでも、モデルを複数回呼び出すことがあります。再試行、レビュー、ツールからの応答によって、次のターンが発生します。失敗した試行も含め、合格条件を満たすまでの全リクエストを記録してください。最後の成功した応答だけを比べると、費用の一部が見えなくなります。
推論設定も重要です。4.6と4.7を設定不明のまま比べず、使った設定を記録してください。Artificial AnalysisはGrok 4.7の評価で出力トークン消費量の増加を報告しています。ただし、そのベンチマークと設定における結果であり、すべてのアプリに共通する倍率ではありません。
タスクログには次の項目を残すと比較しやすくなります。
| 項目 | 記録する理由 |
|---|---|
| 正確なモデル名と推論設定 | バージョン比較の条件を明確にする |
| 入力・キャッシュ入力・課金対象出力 | トークン料金を再計算する |
| ツール料金と再試行 | 最終回答以外にかかった費用を把握する |
| 合格条件の判定結果 | 安価な失敗と役立つ完了を区別する |
| 人が修正した時間 | 実際に作業時間を減らせたか確認する |
Fastと地域別エンドポイントの料金
Fastは独立した料金体系で、CursorとGrok Buildに限定されています。公開APIから直接呼び出せる別モデルではありません。今回の確認時点では、概要ページは通常版の2倍の料金と説明していますが、長いコンテキストの詳細料金表にはその倍率が当てはまりません。長いプロンプトでは、通常版の見積もりを単純に2倍せず、現在のFast料金を確認してください。米国向けの地域別エンドポイントには、別途10%のトークン料金割増があります。公式概要に条件が記載されています。提供されていない組み合わせの料金を重ねて計算しないでください。
ゲートウェイを使う場合は、そちらの料金表とキャンペーン期間を確認します。あるプロバイダーの一時的な割引はxAIの定価を変更するものではなく、他のプロバイダーで同じモデルを利用できる証拠にもなりません。
4.6から移行するべきか
代表的なタスクと合格条件を固定し、最初から最後までの実行結果を比較してください。新モデルが以前失敗していたタスクを解決できるなら、トークン消費量の増加に見合う場合があります。どちらも合格するなら、モデルの新しさだけで選ばず、総費用、応答時間、修正量で判断します。
利用する製品は利用先ガイドで選び、会話の継続に必要な応答情報の保存方法はAPI設定ガイドで確認してください。以前のバージョン移行は4.6と4.5の比較記事で扱っています。
よくある質問
- Grok 4.7のトークン単価は4.6より高いですか?
- 公表されている通常版の単価は同じですが、タスクごとの使用量は異なる可能性があります。
- 0.14ドルの例は実測の請求額ですか?
- いいえ。仮定したトークン数と、通常版の短いコンテキストに適用される単価を使った計算例です。


