Gemini 4 Argon APIの料金計算:推論・キャッシュと12月の価格
Argon APIの4つのサービス区分と12月1日の価格変更を確認。推論トークンやキャッシュを含む計算例、CSV、ローカル計算器を掲載します。
Gemini 4 ArgonのStandard API料金は、2026年11月30日まで入力100万トークン当たり2ドル、出力100万トークン当たり10ドルです。出力には推論トークンも含まれます。公開料金では12月1日から4ドルと20ドルになります。Standardのキャッシュ入力は、割引期間中が100万トークン当たり0.10ドル、その後は0.20ドルです。
これは2026年10月14日に確認したGoogle Gemini Developer APIの料金であり、Ofox料金やアプリの月額料金ではありません。確認したOfoxの公開カタログと認証済みモデル一覧にはArgonがありませんでした。以下は仮定に基づく予算例で、実際のArgon請求書ではありません。ダウンロード資料では前提を明示しているため、記録した使用量に置き換えて再計算できます。
4つの区分と料金変更日
単位はすべて米ドル/1,000,000トークンです。「2026年11月30日まで → 12月1日以降」の順に記載しています。
| 区分 | 通常入力 | 出力(推論を含む) | キャッシュ入力 |
|---|---|---|---|
| Standard | 2 → 4 | 10 → 20 | 0.10 → 0.20 |
| Batch | 1 → 2 | 5 → 10 | 0.05 → 0.10 |
| Flex | 1 → 2 | 5 → 10 | 0.05 → 0.10 |
| Priority | 3.60 → 7.20 | 18 → 36 | 0.18 → 0.36 |
出典:Google API料金ページのArgon欄。Argonは暗黙的キャッシュのみ対応です。別のGeminiモデルの明示的キャッシュ保存料や設定を流用しないでください。
予算計算の前にサービス区分を選びます。BatchとFlexの単価は同じですが、実行方式まで同じではありません。料金表だけで完了時間、可用性保証、自分のワークフローへの対応は判断できません。締め切りのある仕事では先にその条件を確認します。Priorityは高単価ですが、本記事には、その差額を払う価値を判断できる実測レイテンシーはありません。
キャッシュ入力を二重に数えない計算式
通常の単一リクエストでは次のように定義します。
I:キャッシュにヒットした部分を含む入力総トークン。C:Iのうち実際にキャッシュ扱いとなった部分。推測の再利用率ではなく使用量で確認します。O:推論を含む課金対象の出力総トークン。Pi、Pc、Po:選んだ区分の通常入力、キャッシュ入力、出力の100万トークン当たり料金。
トークン費用(USD)= ((I - C) × Pi + C × Pc + O × Po) / 1,000,000
0 ≤ C ≤ Iを満たす必要があります。すでにキャッシュを含む入力総数にキャッシュ分を追加すると二重計上です。SDKの使用量フィールドは、名前だけで含有関係を推測せず、この定義に対応させてください。
料金と計算例のCSV、Python計算器をダウンロードできます。計算器は通信しません。トークン予算の補助であり、請求記録の代替ではありません。保存して次を実行します。
python3 gemini-4-argon-cost.py --input 100000 --output 10000 --cached 80000 --tier standard --period promo
期待される出力は0.148000 USDで、除外項目も表示されます。12月の公開料金は--period regularで計算します。期間を明示するので、過去の試算を後日再現するときにも料金の前提が変わりません。
再計算できる3つの例
入力10万、課金対象出力1万、キャッシュなし
Standardの割引料金では次の通りです。
100,000 / 1,000,000 × $2 = $0.20 入力
10,000 / 1,000,000 × $10 = $0.10 出力
合計 = $0.30
12月の料金で同じ使用量なら0.60ドル。同一使用量のリクエストが1,000回なら、トークン予算は300ドルと600ドルです。同じ使用量というのは仮定です。難易度、再試行、推論量によって実際の合計は変わります。
同じリクエストで入力8万がキャッシュにヒット
I=100,000、C=80,000、O=10,000です。
20,000 通常入力 × $2 / 1M = $0.040
80,000 キャッシュ × $0.10 / 1M = $0.008
10,000 出力 × $10 / 1M = $0.100
合計 = $0.148
12月料金なら0.296ドルです。これはキャッシュヒットを仮定した例であり、80%のヒット率を保証しません。暗黙的キャッシュはサービスが対象の再利用を認識する必要があります。同じテキストを再送しただけでは、キャッシュ料金の適用を確認したことにはなりません。
見える回答が短くても推論が多い場合
通常入力20,000、表示される出力2,000、推論18,000トークンなら、課金対象出力は2,000ではなく20,000です。Standard割引期間では0.04+0.20=0.24ドル。表示回答だけで計算すると0.06ドルになり、この仮定例では0.18ドル過小評価します。
実請求の照合では、単語数や文字数からトークンを推測せず、提供者の使用量フィールドと適用料金期間を保存してください。
Long decodeではコンテキストと累積入力が異なる
Long decodeは複数の生成区間(hop)に分かれ、先に生成したトークンが後続区間の入力になります。Googleの文書では、1,000トークンのプロンプトから推論と最終出力を合わせて200,000トークン生成した例で、最終コンテキストは約201,000なのに累積入力は397,216トークンになります。測っている量が違うためです。
文書は区間をまたいで繰り返される入力は、キャッシュにより通常入力料金から95%割り引かれると説明しています。元のプロンプトだけを課金入力として扱わず、long decodeの使用量定義に従います。また進捗イベントの累積使用量をすべて足してはいけません。同じinteractionの最新の完全な累積値を保持し、interaction IDと終了状態も保存します。
キャンセルや失敗でも、それまでに実行した処理に料金が発生する場合があります。表示回答が空でも、推論が出力予算を使い切っている可能性があります。回答ゼロ文字は料金ゼロの証拠にはなりません。
計算器が受け取るのは、定義をそろえた入力・キャッシュ・出力の総数です。生イベントから複数区間の使用量を復元しません。長時間タスクの照合に使う前に、フィールドの対応を別途検証してください。
Search groundingは別料金
GoogleはGemini 3以降のモデルで共有する月間5,000の無料枠と、その後のSearch grounding料金検索クエリ1,000件当たり14ドルを記載しています。表はrequestsと表記しますが、脚注は実行された個々のSearch queryごとの課金を説明しています。一つのユーザー要求から複数検索が発生し得るため、会話回数×0.014ドルを検証済み請求としないでください。
共有枠を使い切った後に課金対象Search queryが2,000件なら、仮定例の追加費用は28ドルです。トークンとツールの費用は分けます。資料はSearch、Maps、その他ツール、税、為替換算を含みません。有効化するツールの現行料金と請求記録を確認してください。共有枠はリクエストごとに新しく与えられる枠ではありません。
月次予算と請求の照合手順
- 正確なモデル、区分、料金期間を記録します。11月と12月をまたぐ処理は、適用される請求記録に沿って分けます。
- 代表的なタスクで小規模に試し、各試行の総入力、キャッシュ入力、課金出力、ツール使用量を保存します。使用量の発生した失敗や再試行も含めます。
- タスク別に集計します。長いリポジトリ調査と短い分類処理に同じ出力量を仮定しないでください。
- 実測した平均使用量に計画件数を掛け、根拠のある再試行やツールの前提を別記します。キャッシュが不確実なら、キャッシュなしの予算も残します。
- 提供者の記録と突き合わせます。丸め誤差を疑う前に、入力総数にキャッシュ分が含まれるか、推論、サービス区分、区間間の再入力、料金日付を調べます。
算術と不正入力の処理はローカルで検証しましたが、有料Argonの請求書との照合はしていません。そのため数値例は仮定例として明示しています。
Google AI ProにAPI利用料は含まれるのか
消費者向け契約の利用資格をAPIクレジットとみなさないでください。利用条件ガイドでアプリ、AI Studio、Antigravity、APIを区別しています。APIでのFree/Pro除外は、ProユーザーがGeminiアプリでArgonを使えないという意味ではありません。
単価の低さも、合格成果物一件当たりの低コストを保証しません。ベンチマーク比較を参考に、自分のタスクで合格数、再試行、レビュー工数を測定してください。


