K2 Horizon 36B-A4Bをローカルで動かす前に:メモリと実行環境を確認

K2 Horizon MoVA 36B-A4Bの重み、BF16 GGUFの容量、実行環境の対応を確認します。ハードウェア選定やQwen3.6-35B-A3Bとの比較で注意する点も解説します。

ブルーグレーの背景に明るい紙を配置し、歯車の線画、幾何学模様、英語タイトル「K2 Horizon 36B-A4B」を添えた表紙。

K2 Horizon 36B-A4Bをダウンロードする前に、正確なモデルリポジトリ、対応する実行環境、重みの形式を確認してください。本記事で確認した公式GGUFのスナップショットには、約74.925 GBのBF16ファイルがあり、上流のアーキテクチャ対応が進行中のためIFM版llama.cppフォークを案内しています。A4Bは、40億パラメータ分のメモリだけで済むという意味ではありません。

本記事はローカル推論を検討する開発者向けの導入計画ガイドです。2026年9月14日に公式文書とリポジトリのメタデータを調べました。全重みのダウンロード、一般向けGPUでの実行、Qwenとの速度測定は行っていません。以下のハードウェア試算は計算例であり、動作確認済みの構成ではありません。

実行環境を選ぶ前に、モデルを特定する

正確な公式リポジトリはIFM/K2-Horizon-MoVA-36B-A4Bです。IFMのモデルであり、MoonshotのKimi K2ではありません。似た名前のモデルのセットアップコマンドをコピーしても、アーキテクチャの互換性は確認できません。

モデルカードは、総数36B、アクティブ4Bの疎なバックボーンと、ネイティブ512Kコンテキストを説明しています。これらの代表値には対象範囲があります。保存されている全テンソルの厳密な内訳として扱わず、数値とその範囲をセットで読みます。

公表された最大コンテキストを、どのローカル構成でも確保できるとは限りません。重み、キャッシュ、実行時バッファを合わせてメモリに収める必要があります。モデルカードの最大値をいきなり選ばず、実行環境の文書にある設定と小さな処理から始めてください。

公式GGUFに実際にあるもの

公式GGUFリポジトリは、重みをBF16としています。確認した一覧にはK2-Horizon-36B-BF16.ggufがあり、サイズは74,924,627,296バイトです。十進単位で約74.925 GB、二進単位で約69.779 GiBに相当します。ダウンロード一覧とOSの表示を比較するときには、この単位の違いが重要です。

この情報は公式Q4ファイルの提供を証明しません。コミュニティによる変換版が出たら、公開者、リビジョン、形式、実行環境の要件を別途確認してください。見慣れた拡張子のファイルでも、インストール済みの推論エンジンがそのアーキテクチャを扱えるとは限りません。

確認項目計画に影響する理由
モデルリポジトリとリビジョン実際のアーキテクチャと重みを特定する
BF16か量子化形式か保存容量とロード要件が変わる
実行環境のブランチとコミットアーキテクチャが実装されているかを決める
コンテキストと同時実行数重み以外のメモリに影響する
対応モダリティと補助ファイルテキストだけの試算では漏れる構成要素があり得る

4ビットの試算は、利用可能な構成を示すものではない

計算例として、360億パラメータに4ビットを掛けて8で割ると、重みの値だけで180億バイト、つまり18 GBになります。追加テンソル、量子化スケール、メタデータ、実行時の割り当ては含んでいません。また、その量子化版が公開済み、あるいは対象の実行環境で対応済みだと示すものでもありません。

代わりに4Bのアクティブ数を使うと、選択された計算経路に関する別の問いに答えることになります。疎なモデルでも、そのトークンでは使わない重みにアクセスできる必要があります。配置やオフロードで重みの置き場所は変わりますが、残りの重みが消えるわけではありません。

A4Bの表記から、16 GBのGPUだけに全体を載せる構成を計画しないでください。今回の公式BF16ファイルははるかに大きく、仮定の量子化形式でも、実行時の負荷を含めたメモリ見積もりが必要です。似た数え方の落とし穴は、総パラメータ数とアクティブパラメータ数の解説でも扱っています。

文書で案内された実行方法を使う

公式GGUFカードは、上流llama.cppの対応が作業中であるとして、IFMのフォークを案内しています。ホスティングページが自動生成する「このモデルを使う」ウィジェットは、一連の動作を検証したものではありません。別アーキテクチャからコピーした一般的なOllamaコマンドも同じです。

メインのモデルカードには、H200 GPUを2基使って検証したサービング設定があります。これは公開者が文書化した環境についての説明であり、一般向けGPUの推奨構成ではありません。手順を実行する前に、ブランチ、コミット、依存関係、重みのリビジョン、起動引数を記録し、後の失敗を再現できるようにします。

まず、その実行環境が正確なアーキテクチャと重みをロードできるか確認します。次に短いテキストリクエストを検証し、その後で長いコンテキストを試します。K2 Horizonはテキスト生成モデルとして掲載されています。比較相手が画像を扱えるからといって、このモデルも画像を受け付けるとは考えないでください。基本的なロードが失敗する場合、出力トークンを増やしたりプロンプトを変えたりしても、未対応のアーキテクチャは扱えるようになりません。

比較するQwenモデルも正確に指定する

本記事で比較対象とするのはQwen/Qwen3.6-35B-A3Bです。公式カードは、35Bの言語モデル、3Bのアクティブパラメータ、視覚エンコーダーを説明しています。ネイティブコンテキストと拡張方法には、それぞれ文書で定められた上限があります。バージョン不明のQwen 35Bに置き換えたり、似た名称のすべてのリリースを同じ方法で動かせると考えたりしないでください。

代表的なパラメータ数より先に、利用できる重み形式と対応ソフトウェアを比較します。両方が手持ちのハードウェアに収まるなら、同じタスク、コンテキスト、同時実行数、合格条件でテストします。実際のピークメモリ、最初の出力までの時間、生成速度、タスクの結果を分けて記録してください。

ここでは速度や品質の勝者を決めていません。ハードウェア、形式、タスクの条件をそろえていないコミュニティの速度報告は、有用な構成例にはなっても、条件を統制した比較にはなりません。既存のQwenローカルメモリガイドは、ダウンロード容量と実行時メモリを分ける理由を示していますが、対象は別のQwenモデルです。

よくある質問

K2 HorizonとKimi K2は同じですか?

いいえ。公開者と正確なリポジトリIDを確認してください。本記事の対象は、IFMのK2 Horizon MoVA 36B-A4Bです。

A4Bなら小さなGPUに収まりますか?

いいえ。アクティブ数はトークンの計算を表し、モデル全体の保存要件ではありません。必要な全重みと実行時メモリを計算する必要があります。

バージョンを確認せず通常のllama.cppを使えますか?

使えると決めつけないでください。確認した公式GGUFカードは、上流対応が進行中としてIFMのフォークを案内しています。導入前に最新の対応手順とリビジョンを確かめてください。

よくある質問

K2 HorizonはKimi K2と同じモデルですか?
いいえ。本記事はIFM/K2-Horizon-MoVA-36B-A4Bを対象とします。
A4Bは必要な総メモリ量を表しますか?
いいえ。アクティブパラメータ数には、保存する全重みや実行時メモリは含まれません。
一般向けGPUでの動作を検証しましたか?
いいえ。公式文書とファイルのメタデータ、明示した計算例に基づく計画用ガイドです。